title  
line decor

FM浦和 森谷明仙 こころの日めくり

 

書へのオマージュ 森谷明仙ひとりごと
image
           2026年3月13日 書の風景 こころの風景(34)

画像

             総選挙の結果を見ていたら、急に「証」と書きたくなった。

             身体の中に棲んでいた一文字が、頭の中にふっと浮かんだ。
             「證」とも書く。
             急いでその語源や熟語を調べた。
             証明の「証」。
             「証(あか)すとは
             あることがらを事実によって明らかにすること」
             「確かに起こったこと 存在すること」などとあった。

             日常当たり前に使っている漢字の一文字なのに
             ちゃんと向き合うことが出来ていなかったことに
             気付かされた。

              平和への証し
              幸いへの証し
              生きてきた道 生きていく道
              そこには、自身の「証し」もちゃんとある。
              誰もが 泣いて 笑って 努力して
              たくさんの「証し」を積み重ねている。

             さあ 今から一文字。
             半紙の上には どんな姿で表れてくれるのだろうか。
             おそるおそる筆をとる。

             たっぷりと墨をふくんだ筆が
             半紙の上をすべり出したとたんに
             身体の中の血潮がうずいた。
             「言べんに 正しい」
             ああ 「証」とは「正しきを言うこと」だったのだと。
             急に「証」の一文字を書きたくなった訳は
             ここにあったのだと。

             まっすぐ、迷いない筆の跡になりますように。
                             森谷 明仙
                            (「SAITAMAねっとわーく」
                              2026年3月1日号より)
Copyright (c) 2008 Bokusya Meisen Moriya All right reserved.
※このホームページに掲載されている記事・写真・図画等の無断転載・複製を禁じます。