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2025年2月1日 2022年10月号から「SAITAMAねっとわーく」に掲載された 「書の風景 こころの風景」を順番にお届けしています。 書の風景 こころの風景(14) 「響きあう」 人生はトライアングル。 ねがいもトライアングル。 みんな、響きあって生きている。 人も動物も植物も、響きあって生きている。 目と目と合わせて 話すとき 手と手と重ねて 話すとき お腹とお腹に 力をこめて 話すとき 空と空とを仰いで 話すとき 墨すり墨すり 話すとき 唄って唄って 話すとき こだまのように響きあえたら いいですね 伝えあえたら いいですね どんな小さな一言の中にも どんな小さなつぶやきの中にも そこにはきっと伝えたい真実の声が つまっているような気がして 遠慮がちのひとことの中に 叫びがつまっているような気がして 「響く」と「響きあう」とは 大きな違いがあるなぁと、思ってしまう 筆を運ぶたびに浮き沈みする心の震えと一緒に 半紙の上に表れる筆致も変わっていくので いつまでも筆を置けなくなる。 生き方を試されているのだと 自分に問いつづける。 その時の「ありよう」を そのまま落とし続けるしかないのだ。 きっと新しい螺旋の階段が見えてくる。 森谷 明仙 「SAITAMAねっとわーく」 2023年11月号より |
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