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2024年11月1日 書の風景 こころの風景(25) この高鳴りを 忘れないうちにと 急いで筆をとる。 波打つ鼓動が 消えないうちに そのままを映したいと思う。 ことばが宙に浮いてしまわないように。 はやる気持ちに呼吸をあわせて でも一気に筆を運ぶ。 ことばは 生きることの 源で 羅針盤で あらゆるものを彩り形づくっていく。 ことばが人をつくり 人がまたことばを膨らませていく。 ことばの向こう側に 書の内側に きっとある じぶん。 小鳥が囀ずるように 野の花が風に揺れるように 墨をまとったことばたちは あなたと あなたと いだきあえたなら どんなに嬉しいことだろう。 森谷 明仙 (「SAITAMAねっとわーく」 2024年11月号より) |
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