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FM浦和 森谷明仙 こころの日めくり

 

書へのオマージュ 森谷明仙ひとりごと
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            2024年6月15日
             2022年10月号から「SAITAMAねっとわーく」に掲載された
              「書の風景 こころの風景」を順にお届けしています。

             書の風景 こころの風景(5) 「光」 2023年2月号より

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              古代文字で「光」  
              人が炎をかざして「光」になるの意

              クリスマスもお正月も戦火の中でむかえて
              寒さと恐怖に震えつづけている
              ウクライナの人たち。
              一瞬「私たちを助けて!」と
              目を見開いて訴える子どもたちの悲痛な声が
              耳元で聞こえたような気がしてドキッとした。
              思わず窓を開けて遠い空を見上げた。

              山里で春一番を告げて咲く
              「雪割草」のことを想った。
              透けるように薄い小さな「ガク」が
              春のやわらかい光を通して
              根元の雪を溶かしていく。
              雪割草は
              「ねがいと希望の花」と憧れてきた。
              花ことばには「自信と信頼」とあった。
              本当の雪解けを願わずにはいられない。

                「生きることの意味
                 それはきっと
                 愛し 愛されるということ」

              筆が半紙の上を走った。
              九条のもとにある私たち。
              その誓いは平和と幸いへの
              永遠の光だと思ってしまう。
                          森谷 明仙
                          (「SAITAMAねっとわーく」2023年2月号より)


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