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FM浦和 森谷明仙 こころの日めくり

 

書へのオマージュ 森谷明仙ひとりごと
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        2024年3月15日
           2022年10月号から「SAITAMAねっとわーく」に掲載された
           「書の風景 こころの風景」を順にお届けします。


             「書の風景 こころの風景」(2)「恵」 2022年11月号

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           「恵」は、糸巻の象形。
           「心」(象形文字で)がついて金文の「恵」になる。
           くるくる一途にまわりつづける糸巻と
           心臓の形象から成りたっていて
           「心」がついて一途な心を傾けるという
           意味をもちます。
           いまから6千年も前、
           黄河文明のなかで
           文字として使われ、
           殷や周の時代に
           「甲骨文」や「金文」が現れ、
           現代の漢字に発展してきました。
           古代文字で「恵」は、
           いまの時代にも
           こころ揺さぶり続けます。
           日々の生活の中でこそ
           古き時代から漢字に込められてきた
           「ねがい」に思いを馳せて
           新しきを紡いでいく。
           やさしい社会と平和を望み
           筆に託し続けたいと思います。
                          森谷 明仙
                           (「SAITAMAねっとわーく」2022年11月号より)

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