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ご あ い さ つ 空はますます高く澄み渡り、透けるような青さの下、ふるさと信州の山々は、 絵具をひっくり返したように彩りを放って、まるでパレットの中のようです。 この度、秋の終わりに「ギャラリー 桜の木 軽井沢」の皆様の お力添えを頂き、 お世話になることになりました。 信州・軽井沢の駅から数分のところに、瀟洒な建物があります。東京・銀座に 本店がある「ギャラリー 桜の木 軽井沢」です。 7つの個性的な部屋が演出されていて、それぞれの部屋が魅力的な世界を かもし出しています。外の気配が、消えてしまうような空間の中で、 ご案内の期間、お世話になります。 いま、あらためて書と墨との語らいが、私のこれまでの人生を支えてくれたと 振り返っています。 同じ一文字なのに、その時々の生活や感情によって変化していきます。 「ほんとう」の「こわれないことば」を、一本の線の中に込めて表したいと 思い書き続けてきました。表現すること、伝えあうこと、伝わりあうことの、 無限の拡がりとその大きさを思うと、身体がほてってきます。 そのほてりが筆に伝わった時、 筆は勝手に和紙の上をすべり、舞い、私はただついていくだけ、 そんな時間がたまらなくて書きつづけてきたように思います。 書と共にあった人生。 その中に、泣き笑いも、喜びもいっぱい詰め込んで、歩いてきました。 そしていつの時も、応援してくださった皆様に、 本当にたくさん、助けて頂きました。 皆様への感謝を込めて、ご案内させて頂きたいと思います。 どうぞよろしくお願い致します。 2022年10月 森 谷 明 仙 |
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