2014年１月１日　　あしたの地図を描いてゆく




　　　　　　　　　　　　　新しい年のおよろこびを申し上げます。
　　　　　　　　　　　　　昨年は　大変お世話になりありがとうございました。
　　　　　　　　　　　　　今年も　どうぞよろしくご交誼くださいますようお願いいたします。

　　　　　　　　　　　　　元旦の朝　埼玉は晴天です。
　　　　　　　　　　　　　空気までがきらきらと光って　新しい年の訪れを告げてくれています。

　　　　　　　　　　　　　２０１３年は　信州・小諸での個展の準備で始まりました。
　　　　　　　　　　　　　「ひとり語り」の熊澤南水さんや　音楽家のオギタカさんと
　　　　　　　　　　　　　コラボさせて頂いたり　楽しい企画のなかで　学ばさせて頂きました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　きっと　風にそよいで
　　　　　　　　　　　　　　　　　きっと　雨にぬれて
　　　　　　　　　　　　　　　　　きっと　草かげで空を仰いでいる
　　　　　　　　　　　　　　　　　そこに咲くだけで　空気を動かし　風をおこし　空を高くする
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「野にさく花のように」

　　　　　　　　　　　　　昨年は　その意味を探して書き続けてきました。
　　　　　　　　　　　　　個展の準備中のこと　信州・御牧ケ原の丘で　まだ残雪で湿ったままの枯草を
　　　　　　　　　　　　　持ち上げるかのように　花びらを広げ咲いている地ナシの花に出会いました。
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　お陽さまにむかって無心に咲く花びらの中に　ふるさとを見ました。
　　　　　　　　　　　　　こみ上げてくる懐かしさと　いま　あれることの幸い
　　　　　　　　　　　　　これが　野に咲く花の姿なのかと思いました。
　　　　　　　　　　　　　野に咲く花たちは　自然の中に生まれ　自然の中に生きつづけて
　　　　　　　　　　　　　どれほどの歴史をみて　語りつないできたことでしょう。
　　　　　　　　　　　　　大切な一枚になりました。

　　　　　　　　　　　　　そしていま

　　　　　　　　　　　　　昨年の　大きな社会の変化の中にあって
　　　　　　　　　　　　　希望を託し　意志を込め
　　　　　　　　　　　　　「あしたの地図を描いてゆく」と
　　　　　　　　　　　　　こころ刻み書いていきたいと思っています。


　　　　　　　　　　　　　２０１４年　
　　　　　　　　　　　　　希望の種 芽吹き
　　　　　　　　　　　　　やさしく豊かな花が咲きますように。　　　　　　　　　　　　　　　　森谷　明仙