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6月27日(木)書の風景 ことばの風景 in 小諸 その? 「野にさく花のように」によせて 野にさく花のように その答えを探して 書きつづけてきました きっと 風にそよいで きっと 雨にぬれて きっと 草かげで空を仰いでいる そこに咲くだけで 空気を動かし 風をおこして 空を高くする 4月下旬 御牧ケ原の丘にたった時 まだ雪どけの面影が残る道端に 地ナシの花を見つけた 冬の間 雪の下になってしまって まだ起き上がれないでいる 枯草を 持ち上げるようにして 花びらを広げて 鮮やかに咲く地ナシの花に 息をのんで みとれた そこに ふるさとがあった そこに 幼いころの一場面があった 父や母の声が、聞こえてくるようだった このうえなくやさしくて 気がつけば 慌しい時間の中で こんなにも心がやわらいでいる こみあげてくるなつかしさや 今 あれることの幸い 野にさく花は こんな風に人のこころを 一瞬にとらえてしまう 自然の中に生まれ 自然の中に生きつづけて 野にさく花たちは いったい どれ程の歴史を見て 語りつないできたことだろう 6月2日 無事会期を終えることができました 大阪や埼玉からかけつけて下さった皆さま 地元で支えて下さった皆さま そして 遠くから応援のエールを送って下さった皆さま 本当にありがとうございました |
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