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FM浦和 森谷明仙 こころの日めくり

 

書へのオマージュ 森谷明仙ひとりごと
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 5月15日(日) わたしが わたしと 話すとき


      書きたいと思う ことばは ここにあるのに
      墨にも 筆にも 手がつかない
   
      自分のなかで ふつふつと騒ぐものが 何なのか
      胸の奥で 浮かんだり 沈んだり そのくり返し
      壊れてしまいそうな・・・危ういもの
      綿あめのように さわったら消えてしまいそう
      声に出してしまったら 途切れてしまいそう

      でも確かにここにある

      それが一体何なのか
      その小さな鼓動を
      しっかり 知りたくて
      ちゃんと 確かめたくて
      自問自答を続ける

      そういえば
      今のような形の「書」を書き始めた頃のものの中に

        「かたちの ないもの もとめて」

      なんて作品がありました
      もう十数年も前のことです

      今も同じことを繰り返しているのかしら なんて
      苦笑しながら
      相変わらず 家のなかを ウロウロと歩きまわって CD聴いて 
      冷えたコーヒーカップ 持ちながら 庭に出て・・・

      長い時間のあと ふっと何かが湧き出すような 気配をおもう
      いとおしいような なつかしいような 
      まるで幼子になってしまったような

      そうして
      ひとつの「ありよう」と出会う

      この気持ちが 消えてしまわないうちに
      この気持ちが 逃げてしまわないうちに
      今の「ありよう」を確かめていく

      額に汗がひかり からだが 火照っていく

      さあ 「光」の一文字書いてみよう

      どうぞ 穂先よ 走って! 信じて書いていこう 託して書いていこう

 
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